この本は、著者の羽生善治さんとスポーツライターの二宮清純さん、ラグビーの平尾誠二さん、ロボット学者の金出武雄さんとの対談の本です。
印象に残ったのは
日本人に足らないのは、決断のスピードと精度
でした。
これは、サッカーのオシム監督が言っていることですが、
実際そうなんでしょうね。
この練習に時間をかなり割いているように思います。
また、今のサッカーを見ていると面白いです。
僕も決断のスピードがないので、考えてしまいました。
実際、どのような訓練をしているのでしょうか?実践でしょうね。
先入観、固定観念をもたない人間が強い
最近、他のところでうまくいっていれば、採用しようという
ことが多いので、なかなか自分で新しいものをやってみようというのは難しいですね。
平尾さんもラグビーの全日本を考えている時に、考えるスピード持った「個」を作るための練習をしていたとのことです。これも、今のサッカーのオシム監督と同じ考えですね。
これは、間違っていないのではないでしょうか?
- 羽生善治×金出武雄
ここで面白かったのは、脳の仕組みの話でした。
遅いコンピュータが、網の目のようにリンクして作られているようなものということでした。
これは、現在のGoogleの検索システムそのもので、Googleでも古いコンピュータを何十万台も網の目のようにリンクさせて、安価にシステムを作成していると聞いたことがあります。また、1つが故障しても、端末を入れ替えるだけで、簡単に復旧できるというものを作成して、リスクも分散しているように思います。
また、脳での遅いコンピュータを細胞(Cell)と呼ぶことに関しては、PS3のCPUのCELLを思い出しました。これについても、ソニーは、Cell同士を連結させることを初期の段階からいっているとおり、この脳のつくりのようなものを作成したいのではないでしょうか?また、それぞれのCellがリンクすることによって、どのようなものができるのか期待したいです。後は、あの高いといわれている機械が、売れるかによりますね。